こんにちは!たまプラーザ・あざみ野の麻代ピアノ教室です🎹寒くなってきましたが、お元気ですか?ピアノを弾いていても、手があったまるまで時間がかかる季節になってきました❄️
ところで、今日は「アクセント」についてお話したいと思います。
「アクセント」の日本語訳は、「その音を強く」です。その訳通り、本当にその音だけに注目して、しかも、ただ「強く」弾けばいいのでしょうか?
アクセントにはどんな役割があり、どんな表現に繋がるのか、曲を例に出して見ていきましょう!
ブラームス ラプソディ2番を見ていきましょう。まずは冒頭から♪2小節目にアクセントが出てきますが(ピンクの丸)、ここのアクセントの役割ってなんでしょう?
突然聞かれても...アクセントは付けたいけど、どう付けたらいいか分からない...と思ったかもしれませんが、大丈夫!そんな時は...
①まずはアクセントを付けずに演奏してみましょう。
アクセントがもし付いていなかったら...冒頭からサラーっと一息で弾いて終わってしまいませんか?そうすると、綺麗だけど物足りない表現になってしまいますね。そしてこの時点で、そうならない為にアクセントが付いている、と言うことがわかります。
では、アクセントを付けたらどうなるでしょう?
ここで一つ、大事なポイント♪
②アクセントの表現方法をみつけましょう。
先程も書きましたが、アクセントは「その音を強く」と言う意味です。でも、強いと一言で言っても、いろんな表現があると思います。例えば、「大きい」、「鋭い」、「雄大」、「深い」など♪様々な表現方法で曲想にぴったりくるものを見つけなければいけません。
では、ここのアクセントはどういう表現がぴったりか...私は、それまでよりも「深い」音で弾くというのがいいかなと思います。そして深く弾く為に、少し時間をかけてうたって弾く必要がありますね。
そしてまた大事なポイント♪
③表現方法がわかったら、口に出して歌ってみましょう。
いざ表現方法を見つけても、どのくらい深く、またはどのように前の部分から繋げられるか、そういった事はいくら頭で考えてもわかるものではありません。そんな時は、お馴染み!口に出して歌ってみましょう!もちろん、アクセントの部分は「深く」を意識してですね♪
そうすると、アクセントの部分を深く歌うには、そこに音楽の流れやエネルギーも向かっていくことがわかると思います。そして向かって行き着いた流れやエネルギーは衰えず、次のデクレッシェンド・クレッシェンドまで持続することがわかります。
このアクセント一つで、冒頭からの4小節だけで、大きな波が生まれるような表現が可能になるんです。
アクセント一つでも、考察を重ねることにより、ドラマチックな演奏になるということがわかりました♪アクセントが出てきたら、「なぜ付いているのか?」と疑問を持つといいかもしれません。
アクセントを決して見落とすことなく、その役割や表現方法をみつけ、より幅広い表現ができると嬉しいですね♪一緒に考えていきましょう!
0コメント